アニメ漫画の都市伝説


カテゴリ:サザエさん

『サザエさんの家』と呼ばれる幽霊屋敷が神奈川県鎌倉市にあったのをご存知だろうか。

“夜中に武者が徘徊している”
“秘密の地下室がある”

…こんな噂のある廃屋。

“鎌倉市にはサザエさんの家という幽霊屋敷が実在する”

という話がネット上や口コミで広まり、心霊スポットにもなっていたのだが、2003年末に起きた不審火により建物の一部が焼失、その後更地にされたという…


しかし、実際に物語で出てくる『サザエさん一家』の家は東京都世田谷区にあるとされている。

なぜこのような都市伝説が広まったのだろうか。

まず、『サザエさんの家』という名前だ。

これは廃屋の入り口に『磯野』と書かれた表札があったため、と言われているが、近隣住人の中には「そんな表札はなかった」という人もいるため、真偽は不明。

廃屋になった理由も様々な憶測があり、

“かつて住人が皆殺しにされた”
“家族全員でガス心中をした”
“地権者側の相続問題で…”

というものが知られている。


実際のところ、この廃屋は地権者側の都合によって30年以上前から放置されていたにすぎなかったが、いつの頃からか怪現象が起きる、幽霊が出るなどさまざまな噂がささやかれるようになった。

そして「幽霊屋敷」として一部で知られるようになり、全国各地から多くの者が心霊スポットとして肝試しに訪れるようになった。

この廃屋は私有地であったので関係者以外の立入は禁止され、敷地は塀や有刺鉄線で囲まれていたが、かえって廃屋にいわくがあるという噂を広める結果になり、肝試しを目的として敷地内部へ侵入する者も後を絶たなかった。

さらには敷地内に立ち入るだけでは飽き足らず、建物などに落書きを行ったり、深夜に騒いだりする者も多く、周辺住民に迷惑がかかる事も多かった。

地元では2003年に起きた不審火もこうした心無い人によって引き起こされたものだとする見方もある。

伊佐坂家の長男「じん六」。
20歳の浪人生(2浪中)である。

実は、じん六は浪人生という設定のため、アニメ版では大学受験シーズンに当たる1月期はほとんど登場しない。

サザエさんは浪人生にも気をつかうということだ。

日本の国民的アニメ「サザエさん」。

核家族化が進む中、祖父・祖母・父・母・息子・娘・孫、の全員が揃って暮らしているサザエさん一家は貴重な存在ともいえるかもしれない。

そんな「サザエさん」だが、信じられない展開の幻のストーリーが存在するのだ。

それが『タラちゃん成長期(1985年)』である。

これが、あまりにサザエさんの世界観に合わない内容だったという。

その内容とは…

タラちゃんが夢のなかでオリンピックに出場する、という話なのだが、このタラちゃん、筋肉増強剤を使ってドーピングしているのだ。

実はこの脚本を書いたのは「古畑任三郎」などで有名な三谷幸喜。

この脚本を見た担当プロデューサーはあまりの内容に激怒し、この内容で放送されることはなかったという。

そして、タイトルの『タラちゃん成長期』だけを採用し、別の内容に差し替えたものを放送したという。


確かに、筋肉増強剤というルール違反を国民的アニメで行うのは…

しかし、なぜ三谷幸喜がこのような内容の脚本を執筆したのか謎ではあるが、この一件でサザエさんの脚本を降板することとなったという

「サザエさん」の視聴率が上がると株価が下がり、視聴率が下がると株価が上がるというデータがある。

これは“サザエさん効果”と呼ばれ、サザエさんの放送時間が深く関係している。

どういうことかというと、

景気が良い時期の日曜日は外出が増えるため、サザエさんの放送時間に家にいない=視聴率が下がる

景気が悪い時期は外出せずに家でサザエさんを見る=視聴率が上がる

ということのようだ。

「サザエさん」は株価にまで影響を与える程の国民的アニメなのだ。


サザエさんのエンディングテーマの「サザエさん一家」は3番まである。

実は、放送で使われている歌詞は2番と3番の歌詞を組み合わせたものだということをご存知だろうか。

これは、1番の歌詞が

“二階の窓を開けたらね~”

と始まるからなのだ。

アニメ版サザエさんの家には二階がない。

アニメの設定と歌詞が矛盾してしまうため、1番の歌詞は使われなかったと言われている。

なお、原作の磯野家は二階建てで、この歌詞は原作を参考にしたものなのだそうだ。

アニメ「サザエさん」のオープニング。

サザエさんが様々な観光名所を訪れる映像になっている。

これは1974年から行われてきたものだが、2000年からは紹介を希望する県や自治体から協力費を受けて作られているのだ。

すなわち、観光地のPRに使われているということである。

1つの県で半年間、季節に合わせ3ヶ月毎に映像を変更している。

ここ数年の放送で登場した県は、

・2011年度 鹿児島県、大分県
・2012年度 兵庫県、福井県
・2013年度 福島県、静岡県

となっている。

ここで気になるのは、その金額。

自治体は税金で運営されているので、予算(出費)が公開されている。

それによると、半年間でおよそ700万円前後を支払っているようだ。

仮に同じ期間、同じ時間帯に1分間のCMを流したとすると、最低でも9600万円もするとされている。

そのため、かなり安い広告費であると言えるだろう。

ノリスケとタイ子の子ども「イクラちゃん」。

まだ1歳ということもあり、喋る言葉は「ハーイ」「バブー」「チャーン」ほとんどこれのみである。

しかし、これらの言葉にはちゃんとした意味があるのだ。

「ハーイ」
→分かった、うれしい

「バブー」
→機嫌が悪い時

「チャーン」
→誰かを呼ぶとき、返事をする時

といった具合に、状況に応じて使い分けているという。

無意味に言葉を発していたわけではないのだ。

「サザエさん」を見る際には、イクラちゃんの発言にも注目してみてはいかがだろうか。

ある日、カツオは商店街の買い物券で福引をし、1等のハワイ旅行を引き当てる。

この幸運に沸き立つ磯野家の人々はすぐにハワイ旅行へと旅立った。

ところが、一家を乗せた飛行機は途中で海に墜落。

海面に投げ出された磯野家の人々はサザエは貝のサザエに、カツオは魚の鰹にといったようにその名が示す海の生き物の姿に戻り、海の中へと帰っていった。

*****

これは、国民的マンガ『サザエさん』の最終回とされている都市伝説の一つだ。

しかし、実際にはサザエさんには最終回のために用意された話は存在していないのだ。

というのも、原作者の長谷川町子は連載に嫌気がさすたびにサザエさんを休載し、しばらくの期間をあけた後に連載を再開する、ということを繰り返していた。

作者が休載期間に亡くなったため、連載最後の話は存在するが、最終回として描かれた物語は存在しない、ということなのだ。

では、なぜこのような最終回の都市伝説が出回っているのか。

実はこんな話がある。

マンガ『サザエさん』68巻(最終巻)に掲載されている「ひょうりゅう記」という話。

サザエさん一家が乗っていた船が沈没し近くの島に漂流。

そこで原住民に捕まってしまう。
彼らは人食い人種であわや食べられてしまうというところだったが、サザエが機転を利かせて助かる、という内容だ。

一番最後に番外編のようなかたちで掲載されているため、ある意味最終回と言えるかもしれない。

そしてどうだろう。

移動中の事故、海で漂流…

上の都市伝説と内容が似ていないこともない…とは思わないだろうか。

そしてこの話、内容が過激だったためかは不明だが、現在発売中の文庫版では未収録となっている。

そのせいもあってか、上記のような都市伝説が広まることになったのかもしれない。

サザエさんとカツオ・ワカメの年齢差。

サザエ 27歳(アニメ版は24歳)
カツオ 11歳
ワカメ  9歳

「年がやけに離れてるな…」と誰もが一度は思ったことがあるのではないだろうか。

そこで、こんな都市伝説を紹介する。

-サザエは実は波平の前妻の子どもで、フネは実の母親ではない。

実の母親はサザエを産んでまもなく亡くなったとのこと。

この説が広まった背景には、とあるサザエさんの考察本があるのではないかと言われている。

その中に以下のような内容が書かれている。

フネは元・従軍看護婦であった。
従軍看護婦といえば満州事変(1931年)以降。

波平はフネが元・従軍看護婦であったことを知らないようなので、フネとは1931年以降に知り合ったことになる。

サザエは連載の始まった時(1946年)に23歳で、生まれたのは1920年代。

とすればフネと波平が出会う前に生まれたという解釈が成り立ち、サザエはフネの本当の娘ではなく、前妻の子どもではないか…


単純に時系列から解釈したものなので確実ではないが、原作者の長谷川町子の初期プロットには波平の前妻の墓へ参るフネと波平のカットがあるという噂も。

また、アニメ放送で波平とフネの結婚式を見守るセーラー服姿のサザエが登場するシーンを見た、という意見もあり、これが本当なら上記の内容の裏付けになりそうだ。

実は、この『フネ後妻説』の他にも、波平が出征しており、カツオ・ワカメは戦地から戻ってからの子ども、という説や、本当はサザエとカツオの間にも子どもがいたが戦争で…などという説も存在する。

このように様々な噂が存在するが、原作の連載当時は10歳以上の歳の差姉弟もそこまで珍しいものではなかったようだ。

今となっては珍しくなった家庭の姿への違和感がこのような都市伝説を生んでいるだけなのかもしれない…

アニメでは優しく真面目なキャラクターとして描かれているフグ田マスオ。

そのマスオが、漫画版『サザエさん』では、ノイローゼと診断されて精神安定剤を服用していた、という描写があるという。

実際、マスオは自ら「ノイローゼ」だと言ってる。

“子供の奉仕でノイローゼ気味だ”
また、ポストに手紙を入れても、気になって何度ものぞく(1956年11月掲載)といったシーンも。

そして、1964年4月1日。

エイプリルフールのこの日に連載された内容が以下のようなもの。

*****

サザエが、帰ってきたマスオに「おかえりなさい」と言うと、それを遮るようにマスオは“精神安定剤”の元へ向かう。

マスオが薬を飲んだところで「それ、下剤だったのよ!」とサザエが笑う。

慌てたマスオは波平の元へ行き「下痢止めありますか?」と聞き、波平から薬をもらう。

しかし、実はその薬も“下剤”だった…。

トイレに駆け込むマスオに「わしも下剤をいれといたんだ」と波平はサザエに言った。

*****

エイプリルフールのイタズラであるのだが、ここでマスオがサザエの迎えを遮って“精神安定剤”へ直行するあたり…マスオは相当なストレスを抱えているのでは?とも思える。


現在のアニメからはなかなか想像し難い内容だ。

しかし、精神安定剤は1972年4月までは医師の処方なしで買うことができる薬だったのだ。

下剤と同じレベルで精神安定剤を扱っていることからも、当時としては日常のエピソードの一つだったのだろう。

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