大好評のうちに幕を閉じたアニメ「TIGER&BUNNY」。それまで常識とされてきたことをことごとく破った型破りな作品だった。

タイバニが打ち破った数々の常識を振り返ってみよう。

1.「アニメに広告はつかない」を打ち破る

旧来、アニメ作品にはスポンサーがつきにくい。
特に深夜アニメでは、自社広告以外はあてに出来ないというのが「常識」であった。

そこで…

キャラクターに直接、企業ロゴを貼り付けるというアクロバティックな手法で、ペプシ、ソフトバンク、アマゾンなどといった直接アニメと関わりのない大企業のスポンサーを獲得したそうだ。

2.「ヒーローものは当たらない」を打ち破る

ヒーローものは、日曜朝の子供が見るものという先入観。深夜帯の作品はひとひねりある、ビターな作品が好まれる傾向である。

そこで…

タイバニは、主人公たちを大人の顔を持った「職業ヒーロー」として描くこと、またそれぞれ魅力的な個性を持った8人ものヒーローを同時に描くことで、幅広いファンの受け入れを可能にしたのだ。

3.「CGアニメは当たらない」を打ち破る

ヒーロースーツは3DCGで、生身の人物はセルアニメで描く。
3DCGキャラクターの課題である表情の乏しさをクリアし、また同時に3DCGならではの仕草の細かさ、無駄な動きの多さでリッチな画面作りに成功している。

4.「ヒット作には前評判が必要」を打ち破る

タイバニは、ほとんどブービー人気、完全新作のヒーローもののCGアニメだから、従来の文脈で注目を集めるというのがそもそも難しいのである。
初回のUSTREAMでの配信は最大同時視聴が1500人程度しか集まらなかったらしい。

そこで…

インターネットを利用した全国同時配信、また手厚い見逃し視聴への対応。1話完結主体で途中から入りやすくしたそうだ。
結果、最終回では7万人超の人を集めるお化け番組に。

5.「映画館ではケータイはOFF」を打ち破る

前代未聞の最終回の劇場同時上映。全国40を越える劇場に、深夜にも関わらず2万人以上を動員した。

さらに…

劇場でのTwitter開放。しかもTwitterログをスクリーンの端に同時に映し出すという、普段パソコンで見るのとまったく同じ環境の再現だった。
全国のファンと一体感を持って最終回を迎えることが出来たのである。