アニメ漫画の都市伝説


カテゴリ:ガラスの仮面

超長期連載の『ガラスの仮面』。

実は、42巻から裏表紙のカバーにとある表記がされるようになった。

それは、“収録作品”の項目に書かれたあらすじの最後。

発行年月が表記されているのだ。

48巻であれば、

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●収録作品

小野寺・赤目に稽古の成果を披露…………………………………………………………………………………………………………………………………速水真澄と鷹宮紫織は!?/2013年3月発行

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“2013年3月発行”
の表記が。


ガラスの仮面は『花とゆめCOMICS』であるが、他の花とゆめCOMICSの漫画にはこのような表記はされていないのだ。

なぜ、ガラスの仮面だけなのだろうか。

白泉社の『ガラスの仮面』担当者によると、

“今はある程度、定期的に新刊が出ていますが、以前は間がけっこうあいてしまっていたので、書店で最新巻が出ても、それが最新かどうかわからないということがありました。そこで、カバー裏に日付を入れるようになったんです。これは『ガラスの仮面』のみで、他ではやっていないと思います”

とのこと。


何十巻も続く作品では、表紙で最新巻かどうかを判断するのは難しい。
ましてや、定期的に発売されていない漫画では間違えてすでに持っている巻を購入してしまう恐れもある。

その点、発行時期がわかれば、それが最新巻なのかどうかわかりやすいだろう。

これは長期連載の作品ならではの工夫ということのようだ。

1975年から超長期連載をしている『ガラスの仮面』。

演劇を題材としており、アニメ化やドラマ化もされている人気作だ。

しかし、本作は単行本の新刊がなかなか出ないことでも有名。

休載が多いためになかなか続きが出ない…ということもあるが、実は他にも理由があるのだという。

まず、作品の劇中劇がほとんどオリジナルの作品であること。

途中まで描いても、気に入らなかったり、少しでも違うと感じたら最初から描き直し…といったことをしているそうで、しっかりとした話を作り上げるのに大変時間がかかるのだそうだ。

次に、雑誌版から単行本にする際に大幅な改稿を行うようになったこと。

そもそも商業出版物にはどうしても制作日数に限界がある。

そのため、出版スケジュールに合わせてクオリティを犠牲にせざるを得ない場面も。

特に美内すずえは完璧主義の傾向があるのだろう。

予定ページ数に達しなかった旨のお詫びの言葉が雑誌の柱などにしばしば掲載されていたのだそうだ。

その表れか、単行本化にあたって作品を描き直す事が次第に増えて行き、いまや完全に描き下ろすまでになってしまったのだ。(単行本38巻以降は雑誌版原稿を一切使用していないという。)

これでは時間がかかって当然である。

また、単行本で新たに加わるエピソードもあるが、雑誌掲載時に美内が気に入らなかった部分は容赦なくカットされていたりする。

その点ファンにとっては複雑なところではあるだろうが…

このペースではいつ完結するのか、また、ちゃんと完結するのか心配なところではあるが、美内の中でラストはすでに決まっているとのこと。
これはもう、気長に待つしかない。


…ちなみに、作者自身は2巻程度で終わらせる予定だったとか。

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