アニメ漫画の都市伝説


カテゴリ:アンパンマン

毎回何かしらの悪事をはたらく「ばいきんまん」。

そのばいきんまんがアニメ第一話で犯した悪事というのが、

“てんどんまんを完食する”

だった。

それを、生まれたばかりのアンパンマンに発見され、二人の初対戦となったという。

TVアニメ『アンパンマンとぱんどろぼう』で、しょくぱんまんの紳士的な態度に接して以降、彼に対して片思いしているドキンちゃん。

他の女の子がしょくぱんまんと仲良くしているのを見ると激しく嫉妬したり、場合によってはその邪魔をしたり、ばいきんまんと一緒に悪さをしている際にしょくぱんまんに危害が及ぶと

「しょくぱんまん様に何すんのよ!」

と、ばいきんまんに制裁し、さらには寝返る場合もある。

そこまで一途に想い続けているドキンちゃんだが、残念ながらその恋が実ることはないようだ。


“所詮は菌と食パン、これ以上の展開はあり得ない”


作者のやなせたかし氏がインタビューでこう言ったのだ。


「叶わない恋をする事だってある」ということらしい。

“ばいきんまんはいつも負けるのに、どうしてアンパンマンと戦うの?”

こんな問がアンパンマンの公式サイトに投げかけられた。

悪役だから戦うのは当たり前だろうと思うかもしれないが、公式サイトの回答はそんな単純なものではなかった。

“ばいきんまんは、アンパンマンをやっつけることが生きがいなので、何度やられても、またアンパンマンと戦おうとします。”

とのこと。

これは単純な答えなようで、実は奥が深い。


――何の為に生まれ何をして生きるのか。

アンパンマンの主題歌『アンパンマンマーチ』の一節。

これが実は重要なキーワードとなっている。

アンパンマンの世界では『何の為に生きるのか』を自覚していない生物は、自信に宿る“いのちのほし”の輝きが失われ、やがて消えてしまうという。

これは映画『それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』で明らかになっている。

つまり、ばいきんまんはアンパンマンをやっつけることで“生きがい=何の為に生れて何をして生きるのか”を見出し、アンパンマンワールドで生きている。

悲しいことに、アンパンマンをやっつけるという生きがいを失えば、必然的にばいきんまんの存在価値がなくなってしまうのだ。

それはアンパンマンワールドでの“死”を意味するのかもしれない。

逆にアンパンマンは人を助けることで生きがいを見出している。


お気付きだろうか。

アンパンマンは、ばいきんまんの悪戯によって困っている人を助けるという“生きがい”を持ち、アンパンマンワールドで生きているので、ばいきんまんを失えば生きがいを失い、生きていけなくなるのである。

つまり、アンパンマンとばいきんまんは、持ちつ持たれつの関係で成り立っているおかげで「何の為に生きるのか」を見いだしているといえるのではないだろうか。

ばいきんまんが、アンパンマンにいつも攻撃を仕掛けつつも必ずやられ、そうは言っても決してお互い殺さない対処理由には実はこのような経緯があるからかもしれない。

アンパンマンの身体は何で出来ているのだろう…

多くの人が“アンパン”と答えるだろうが、実はそうではない。

なんとアンパンマンは生まれた時から服を着ていたというのだ。
誰も身体を見たことがないため、何でできているのかわからないのである。

アンパンマンはジャムおじさんが作ったパン。
当時ジャムおじさんは新作のパン作りに悩んでいた。

“何かが足りないんだが、わしが作りたいのは世界の何処にもない特別なパン、心を持ったパン”

こうつぶやきつつも、とりあえずパンを釜戸にセットし夜を迎えた。


その夜、空から星が降り注ぎ、パン工場の釜戸に落下。
焼き途中だったアンパンと流れ星が特殊な合成反応を起こした。

アンパンマンが誕生した瞬間だ。

後にこの流れ星を“いのちのほし”と名付け、映画『それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌』の中で、アンパンマンの体の中にある“いのちのほし”が輝いていることで『生きる』事ができるとの説明があった。

つまり、何でできているかは判らないが“いのちのほし”が身体の中に入っているという事は確かだ。

ちなみにアンパンマンは、生きるために食事はしないが、頭のアンコをエネルギー源として動作している。
従ってアンコが減ると動けなくなるのはこの影響だと言われている。

「ばいきんまん」は“ばい菌”マンではなかった。

実は、ばいきんまんはジャムおじさんが初めてパンの擬人化に成功した「ジャムパンマン」だったというのだ。

しかし、そのジャムパンマンには致命的な欠陥があった…。

全身がパンで出来ていたのだ。

それが致命的な欠陥になると気付いたのは、雨の続くある日のこと。
彼の体は少しずつカビに侵されていたのだ。

彼はジャムおじさんに相談した。

しかし、こうなってしまってはもう新しく体を作るしかないのだという。
全身がパンで出来ているジャムパンマンにとって新しく体を作るということは、自分とは違うジャムパンマンを作るということ。

記憶や思いは受け継げないのだ。

このまま朽ちていくのか…

ジャムパンマンは降りしきる雨の中、工場を飛び出した。
全身がカビに覆われ、もはやパンであることすらわからなくなってしまった彼の心は、怒り・憎しみに支配されていく。

だが、まだ少し彼の中に良心が残っていた。

それは“ジャム”である。ジャムは保存が効くのだ。

ジャムパンマンの心の暗黒が増大していくと、良心であるジャムは彼の体から離れた。
そうして暗黒に満ちた彼は「ばいきんまん」となったのである。

彼の体から離れたジャム。
後に、ばいきんまんの手によって錬成され「ドキンちゃん」になったのだとか。

暗黒面に支配されたとはいえ、愛に飢えていたのだろう。
しかし、彼の思いとは裏腹に彼女は「しょくぱんまん」を愛してしまった。
やはり元はジャムということか、味の無いパンを求めてしまう。

悲しい性である。


ジャムおじさんはこの事を教訓に体に脳となる部分を内蔵し、パンのエネルギーで動くパン用人型決戦兵器を造り上げた。

それがアンパンマンである。



***


-なんともまあ深い設定である。

しかし真相は…

ばいきんまんはアンパンマンを倒すためにばいきん星からやってきたばいきん一族。

ドキンちゃんも、ばいきんまんと同じばいきん一族で、『バイキン城に居候している悪の仲間』以上の設定はないのだそう。

アンパンマンに隠された謎を紹介しよう。

ばいきんまんはいつもいたずらでアンパンマンを困らせているキャラクターである。
ばいきんまんはあらゆる手段を使ってアンパンマンたちを困らせようとしたり、他人に迷惑をかける。

ばいきんまんは手段を選ばず、誰に対してもいたずらをしているように見える。
しかし、ばいきんまんが絶対に手を出さない人がいる。

それはジャムおじさんである。

ばいきんまんはアンパンマンの仲間たちにはいたずらをしているがジャムおじさんにだけは一切手を出した事がないのである。
また、パン工場にも手を出さない。

なぜか・・・。

もしかすると、ばいきんまんとジャムおじさんには秘密の関係が結ばれているのかもしれない。

実はジャムおじさんはパンを作るときに“ばい菌”を使うのだ。

そう酵母菌だ。

ばいきんまんとジャムおじさんは対等な関係なのかそれとも上下関係などあるのか。

はっきりわからないが、ジャムおじさんは笑顔の裏に何を隠しているという都市伝説が存在する。

毎日悪さばかりするばいきんまんと、それを懲らしめるアンパンマン。

この二人はいつも争っているが、実は彼らが力を合わせて問題を解決するというストーリーが存在する。

それは1989年9月11日に放送された『アンパンマンととぶ木馬』という話。

*****

町のカーニバルのメリーゴーランドに乗りたいばいきんまんは、子どもに変装して木馬に乗る列に割り込んだ。

しかしチーズは、ばいきんまんの変装を見破り、尻尾に噛みついた。

カーニバルに来ていた客達もばいきんまんの変装に気付き、みんなばいきんまんを怖れて逃げて行ってしまった。

ただメリーゴーランドに乗りたかったばいきんまん。

木馬を操縦する機械を発明し、夜中の誰もいないカーニバル広場へ向かう。

木馬に電力を送ろうとすると、こっそり様子を見に来たドキンちゃんが木馬に乗ってしまった。

木馬は動き出したが、ドキンちゃんがたずなを壊してしまい、木馬は暴走。

ばいきんまんはドキンちゃんを助けようと必死に追いかけるが、追いかける途中で岩に激突。

UFOは壊れてしまった…

その時、ドキンちゃんの声を聞いてアンパンマンが助けにやってくるのだが、アンパンマンは滝の水で顔が濡れてしまい倒れてしまう。

“悔しいがアンパンマンを蘇らせないとドキンちゃんが…”

そう考えたばいきんまんは、ジャムおじさんのところへ向かった。

新しい顔をもらいに…

しかし、ジャムおじさんはばいきんまんの言うことをなかなか信じてくれない。

今まで悪さばかりしていたのだ。仕方がない。

それでも必死に説得するばいきんまんをジャムおじさんは信じた。

新しい顔を受け取ったばいきんまんは急いでアンパンマンのもとへ向かい、無事にドキンちゃんを助けだすことができた。

*****

二人が協力する物語。

アンパンマンのアニメは元々2クールで終わることになっており、この物語が最終回になる予定だったそうだ。

しかし、アニメが好評だったため、放送が延長されることに。

そして20年以上も続く長寿番組となったのだ。

アンパンマンに登場する名犬「チーズ」。

今ではアンパンマンやジャムおじさん、バタコさんに可愛がられ、パン工場で暮らしている。

しかしこのチーズ、登場時はばいきんまんの手先の悪役として登場していたというのだ。

1982年1月。

当時、犬が嫌いだったアンパンマンに嫌がらせをするため、ばいきんまんはチーズをアンパンマンのもとへ送り出した。

しかし、チーズは嫌がらせをするどころか、バタコさんになついてしまったのだ。

それから数年後の話。

ある日、森の中で泣いていたチーズをアンパンマンがパン工場へ連れて帰った。

この時からチーズはパン工場で暮らすことになったのだ。

チーズは元々悪事をはたらくつもりなどなかったのかもしれないが、ばいきんまんの仲間として登場していたとは驚きだ。

ちなみに、チーズの名付け親はバタコさんだそうだ。

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