1994年から1999年(平成11年)にかけて集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』。

漫画の他にもアニメ化・実写映画化などと様々な形でメディアミックスも行われている人気作品である。

そんな『るろうに剣心』だが、原作終了後の剣心の人生を最期まで描いたOVA、『星霜(せいそう)編』の後味が悪すぎると言われている。

『星霜編』はアニメオリジナルストーリーで、明治29年、日清戦争で傷ついた人々を救うため大陸に行った緋村剣心の帰りを待つ神谷薫が、剣心との出会いから今までをふり返るという内容。

薫との結婚後も日本各地をまわり家を留守にすることが多かった剣心だが、そのうちに不治の病にかかってしまう。

時代背景、症状と会話の内容などからその病は“梅毒”ではないか、との噂がある。

梅毒とは言わずと知れた性病の一種で、粘膜接触による性交や皮膚の傷などから感染する病気である。

病を発症したあとの剣心はそれでも人々を助けていたのだが、日清戦争のため自らも清へ旅立つことになる。

妻である薫はその病を知りながらも、剣心に抱いて欲しいと願い、結果的に薫も病に感染してしまうという内容らしいのだ。

このことから、剣心の病は“梅毒”であるとされているのだが、劇中では病名が語られていないため、この他にも結核、ペストなどの意見もあるという。