アニメ漫画の都市伝説


泉新一の父親、名前は泉一之(かずゆき)。

フリーのルポライターという職業柄か、新一が真実を打ち明けることはなく、物語に積極的に参加することは少ない。

そんな父親だが、妻である信子との仲の良さが伺える場面がある。

第一話で、新一の部屋にやってきた父と母が同じ柄のパジャマを着ていたのだ。“*”のような柄のペアルックである。

しかし、信子の死後、一人お酒を飲んでいるシーンではストライプのパジャマを着ていた。

妻を思い出してしまうから、ペアルックはもう着られないということだろうか。

あまり注目されることがない新一の父親の心情が垣間見えた瞬間だ。

作中で最強のパラサイトで、ラスボス的な存在の後藤。

この後藤に寄生しているパラサイトの数について矛盾と疑われる部分があるのだ。

後藤は田村玲子が作り上げたパラサイト集合体。体には5匹のパラサイトが宿っている。

後藤というのはその肉体を統率しているパラサイトの名前で、他4匹のパラサイト達を従えている。
その統率力は凄まじく、パラサイトが5匹宿っているにもかかわらず、その意識は1匹として数えられる。

矛盾点と言われているのはここからだ。

後藤と新一&ミギ―がはじめて顔を合わせたのは、市長選を控えた広川が演説をしているシーン。

パラサイトは他のパラサイトの位置を察知することができるのだが、ここでミギーが「壇か何かの上に6人、低い位置に2人だ!」と発言する。

この時、壇の上にいたのは、広川、後藤、草野、他3人の計6人。
この時点ではこの6人全員がパラサイトなのだろうと思うだろう。

しかし、後に広川がパラサイトではなく普通の人間であることが判明する。

ということは、演説時にいたパラサイトの数は最大でも5匹ではないのか…

こういった矛盾が生じるのだ。


完全に集合体の意識を1匹に統率できる後藤だが、後にこのような発言もしている。

「完全に1つにできるのはおれだけだ しかし ここまでできるようになったのも実は最近の話でね」

つまり、広川が演説していた時、後藤はまだ完全な統率者になれてはいなかった、ということではないだろうか。

そのため、ミギーが言った“6人”というのは、後藤の5匹と草野の1匹ということになるのではないだろうか。

こう考えれば矛盾ではなくなる。

あるいは、パラサイトたちに広川が人間だと思われないために、あえて複数の信号を発信していた可能性も考えられる。

そうすることで同族に警戒されないようにしたのかもしれない。

岩明均による人気漫画「寄生獣」。
2014年になってはじめてアニメ化や実写映画化などのメディアミックス化が行われ話題となったが、連載の完結から約20年間、高い評価を獲得しながらも映像化されなかったのはなぜだかご存知だろうか。

実は、ハリウッドが寄生獣の映画化の企画を進めていたためなのだ。

そのための映画化権をニュー・ライン・シネマが10年近くにわたり保持していたため、他では映像化することが出来なかったのである。

しかし、ハリウッドでよくあるように、企画の段階でプロジェクトが休止し、2013年に契約自体が失効。

そこでかねてより寄生獣に目を付けていた日本国内数十社による争奪戦の末、東宝が権利を獲得し映画化されたのだった。

岩明均による人気漫画「寄生獣」。
謎の寄生生物と共生することになった、平凡な高校生・新一の数奇な運命を描く物語だ。

この寄生獣という作品は「PARASITE」というタイトルの海外版も存在する。

ところで、主人公の右手に寄生した生物(パラサイト)は右手にちなんで「ミギー」という名前だが、海外版ではどうなっているのかご存知だろうか。

なんと、英語版では「LEFTY(レフティ)」という名前になっているのだ。

「LEFTY」は左を意味する「LEFT」からきており、要は日本語では「ヒダリー」ということになる。

なぜ「RIGHTY(右=ライティー)」ではなく左右逆の「LEFTY」になっているのだろう。


英語版の漫画は日本とは逆の左開き。漫画のコマは左から右へ読むようになっている。

そのため、日本の漫画が英語版になるときは原稿を左右反転させることになっていたのだそうだ。

そのため、寄生獣のミギーが寄生した場所も英語版では「左手」となり、レフティーという名前になったのだ。

最近の作品は英語版でも左右反転しているものは少ないようだが、寄生獣がはじめて海外で売られた頃は他の漫画でも左右反転しているものが多のだとか。

妖怪ウォッチには「キュン玉」というものが存在する。

これは、女の子が「キュン」とした時に出てくるものだとされている。
キュウビからのクエストで、キュン玉を集める、というものがあるのだが、キュウビの本当の目的は何なのだろうか。

ちなみに、このキュン玉は「玉」という文字を書いてはいるが、実は「魂(たましい)」のことを指しているという。

つまり、人魂(ひとだま)ということ。

キュン玉を集めるということは、魂を抜くということになり、すなわち“殺す、死なせる”ということになるのだ。

そうなると、キュウビは魂を喰らおうとしていることになるのではないだろうか。

フミカの魂を喰らい、最強になる、これがキュウビの本当の目的ではないのか。

本来の妖怪は人を喰らうもの。

もしかしたら、遠回しにそんな妖怪の本質を表していたのかもしれない。

アニメ版でのロボニャンは、未来のジバニャンということになっている。何百年か後、ロボット化したジバニャンが現代にタイムワープしてくるという設定だ。

ところで、ロボニャンは何をしにケータ達の元へタイムワープしてきたのだろうか。

ロボニャンは「ジバニャンにロボットの素晴らしさを言いに来た」と言っているが、本当にそれだけのためにはるか未来からやって来たのだろうか?

それにはこんな仮説が存在する。

ロボニャンはウィスパーを恨んでいるのではないか、というものだ。

ロボニャンが自爆しそうな時に、説明書をウィスパー達ではなくジバニャンに託したのは、そんな理由からではないだろうか。

ジバニャンとウィスパーはよく喧嘩をするが仲は良かった。

しかし、ケータ亡き後、ウィスパーはジバニャンの側から離れ、一人ぼっちになったジバニャンは寂しさからロボットに…

ロボニャンとなり、寂しい思いを怒りに変え、ウィスパーの元へ現れたのだ。

このような考え方も出来るのではないだろうか。

アニメ版でのロボニャンは、未来のジバニャンということになっている。何百年か後、ロボット化したジバニャンが現代にタイムワープしてくるという設定だ。

実は、この“ジバニャンロボット化”の背景には重たい理由があるという。

そもそもジバニャンは地縛霊だ。つまり、寿命がないといえるだろう。
この世に留まり続け、その間に友達妖怪の謎の死やケータとの死に別れを経験し、ひとりぼっちで生き続けたのだ。

ジバニャンはこの悲しみから逃れるためにロボットとなることを決意する。ロボットには感情がなく、悲しみを感じることもない…。

そうしてロボットとなり感情を捨て、ケータ達が生きていたころの過去へタイムワープしてきたロボニャン。

しかし、そんなことを知らないジバニャンに「ロボットなんて嫌ニャン。ネコの良さ台無しニャン」と全否定されてしまうのだった。

ジバニャンの当初の設定は、地縛霊ということもあり、怨念だらけのブラックな雰囲気であったという。

体も今よりも大きい設定だったのだとか。

さらに、ジバニャンといえば腹巻きであるが、これはキャラクターデザインの長野拓造氏の意向によるものだそう。

長野氏によると、ジバニャンには昭和のイメージがあったという。さらに「男はつらいよ」の寅さんが好きだったために、何かひと癖つけたかった、ということなのだそうだ。

そのため、長野氏の中では“腹巻きに手を突っ込むオッサン像”を作っていたのだという。

一歩間違えればジバニャンは中年オヤジだったかもしれないということだ。

しかし、子供をターゲットとした作品だったため、キャラクターに調整が加えられ、今ではなんとも可愛らしい姿となったのだった。

腹巻きは長野氏のお気に入りだったということで、そのままデザインとして残ったのだという。

世間では空前の「妖怪ウォッチ」ブーム。その主要キャラのジバニャンだが、このジバニャンにパクリ疑惑があるのはご存知だろうか。

そもそも、妖怪ウォッチという作品が世に登場したのは2013年7月。
ニンテンドー3DS専用のゲームとして登場した。

しかし、それ以前にジバニャンにそっくりなキャラクターが存在していたというのだ。

それが高知県のご当地ゆるキャラ「カツオにゃんこ」。
ご当地キャラということで、全国的な認知度は低いだろう。

この「カツオにゃんこ」が生まれたのは2011年。
つまりジバニャンよりも先に誕生しているわけだ。

このことからジバニャンはカツオにゃんこのパクリなのでは…と囁かれるように。

妖怪ウォッチ側は
「妖怪ウォッチの制作は2010年頃から始まっており、決してカツオにゃんこさんのパクリではありません」
と否定した。

一方、「カツオにゃんこ」さんはこのパクリ疑惑によって人気が急上昇。

カツオにゃんこの生みの親も
「妖怪ウォッチのジバニャンに間違われて、結果的に人気に火が付いたので、こちらとしては嬉しい限りです」
とコメントしたそうだ。

ジバニャンの耳は片方だけ欠けている。

生前は欠けておらず、公式でも耳のことには触れていない。

そのため、ネット上ではいくつかの憶測が…


①ドラえもんをリスペクト?

本家猫キャラといえば猫型ロボットのドラえもん。

ドラえもんはネズミに耳をかじられ、耳をなくしたことは有名な話だが、そんなドラえもんを作者がリスペクトしてジバニャンの耳を切ったという説。


②避妊手術を受けた?

避妊手術避を受けた猫は、耳の先端をV字にカットすることがよくあるという。

そのためジバニャンも…と思われたが、一般的にこの耳カットは野良猫に対して行われるものなのだそう。

飼い猫だったジバニャンには当てはまらなそうだ。


③車にはねられた時の傷?

ジバニャンは車にはねられそうになった飼い主のエミちゃんを助けたことで自分が車に轢かれてしまう。

実は、アニメ映像を検証するとジバニャンの片耳が車と衝突した時の衝撃で千切れてしまっているのだ。

ジバニャンは車にはねられ、そのまま地縛霊となってしまうので、耳の傷はその名残だという説。


公式にアナウンスはされていないが、映像から③の説が有力そうだ。

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