アニメ漫画の都市伝説


『ゆゆ式』は2013年の春に放送された日常系アニメ作品である。

現在は既に放送終了となっているが、過去放映されていた時間帯にSNSで実況をする人々がいるというのだ。

Twitterでは、毎週火曜日の24時30分から25時00分に「#yuyushiki」というハッシュタグがトレンド入りすることもある。

ファンの間では今も『ゆゆ式』が終わらないアニメとしてテレビ画面に放映され続けているようだ。

ちなみに、ゆゆ式で「岡野佳」の声を担当した潘めぐみさんがこの「実況」に参加したこともあるそうだ。

奈良県に橿原市昆虫館という自然博物館がある。
ここでは、昆虫標本および化石標本を1000点以上展示している。

2013年5月、この昆虫館で展示されているタランチュラ(♀)の名前を募集したところ、400通を超える応募が届いたそうだ。

投稿された名前には「タランちゃん」や「チュラちゃん」など、タランチュラにちなんだ名前が多かったようだが、それらの中から選ばれた名前は、なんと「ほむほむ」であった。

「ほむほむ」といえば、『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物「暁美ほむら」のファンによる愛称だ。

「毛むくじゃらで歩く姿…ホムホムしててかわいい~!」とのことから名付けたらしいが、ネット上では、「これは確信犯」などと話題に。

タランチュラにまで影響を及ぼす『まどマギ』なのであった。

まどか達が初めて結界に迷い込んだ際に奇声のような歌で歓迎した薔薇の魔女の手下「Anthony(アントニー)」。
綿のような頭で、口元にはヒゲが付いており(口は無い)、細長い体と腕が生えている。下半身は蝶になっていれ、歩くときは羽で歩くという。

Anthonyとはラテン語で「計り知れないほど貴重な」を意味する。


第1話で、まどか達を取り囲んで、Anthonyが一斉に歌を歌うシーンがある。

その歌はドイツ語であり、同時に浮かび上がる魔女文字も同じ文言であると噂されている。


<ドイツ語>
Das sind mir unbekannte Blumen.
Ja, sie sind mir auch unbekannt.
Schneiden wir sie ab.
Ja, schneiden wir sie ab. 
Die Rosen schenken wir unserer Konigin.
Und die schlechten Blumen steigen auf die Guillotine. 
Ja, schneide sie ab! 
Ja, schneide sie heraus! 

***

<日本語訳>
この花々は私には分からない花々だ
そうだ、あの花々は私にも分からない物だ
じゃあ、切ってしまおう
そうだ、切ってしまおう
薔薇は僕らの女王様へ
悪いお花はギロチン送り
ヤァ!チョンと切れ
ヤァ!切り落とせ

***

見たことのない花の首を切る事により、花は赤く染まり、薔薇に変わるのでは?と言われている。

ちなみに、この歌は女性声優陣の合唱だそうだ。

魔法少女は、魔法少女の証としてそれぞれがソウルジェムを持っている。

ソウルジェムは魔法を使ったり、恨みや妬み、怒り、絶望などの負の感情を抱く事により穢れていく。
魔女を倒す事によって得られるグリーフシードにより、ソウルジェムは浄化することが出来る。

また、穢れが溜まりきってしまうとソウルジェムはグリーフシードへと変質し、魔法少女は魔女になってしまうのだ。


第10話にて、ワルプルギスの夜を倒す事に成功したまどかとほむら。
だが、二人のソウルジェムは穢れが溜まり限界になろうとしていた。

共に横たわる2人の手にはソウルジェムが握られている。

お互い「グリーフシードはもう持っていない」と会話を交わす。
このままでは2人は魔女になってしまうのだ…。

ほむらは「2人でこんな世界滅茶苦茶にしちゃおうか」と、諦め果てていた。

その時、まどかがグリーフシードでほむらのソウルジェムを浄化した。

実は、まどかはグリーフシードを隠し持っており、ほむらの能力に懸けたのだ。

ほむらはまどかを救う約束をし、まどかを自らの手で殺めた。


この時ほむらを救ったグリーフシードだが、特徴的な柄や音符の模様からOktavia(オクタヴィア)のグリーフシードだったと推定される。

オクタヴィアは美樹さやかが変化した魔女だ。

まどかは、親友だったさやかの形見として、彼女のグリーフシードを保持していたのだろう。

結果的にはさやかのグリーフシードがほむらの魔女化を防いだ、ということになるのだ。

「魔法使いサリー」は、日本で最初の少女向けアニメであり、のちの魔法少女(魔女っ子)と呼ばれる分野の先駆けとなった作品である。

今では「魔法使いサリー」はその主題歌の影響もあってか、馴染みのあるタイトルだが、実は当初は「魔法使い“サニー”」というタイトルで漫画の連載がされていたという。

しかし、アニメ化の話題になった際、「サニー」の商標権を持っている家電メーカーのソニーから「サニー」の使用許可が下りなかったため、漫画を5回連載した後にも関わらず「魔法使いサリー」とタイトル変更することになったのだ。
(ちなみに、自動車の「サニー」を販売していた日産自動車はソニーから使用許可を得ている。)

以後、漫画・アニメ共に「魔法使いサリー」となったそうだ。

1995年3月20日。

この日付に見覚え、聞き覚えのある方も多いだろう。

数多くの人間の命が奪われたこの日、都内で二人の子供が生まれた。

『輪るピングドラム』の主人公、冠葉と晶馬である。


この物語は「家族」がテーマである。

幼い頃に「運命の果実」を分け合った三人の子供たち、冠葉、晶馬、陽毬が過酷な運命に翻弄されていく、というストーリー。

彼らの「両親」はとある秘密組織の幹部であり、警察に指名手配されていた。
なぜなら、その組織は1995年に東京で起こった地下鉄爆破事件の首謀者だったのである…。

1995年3月20日。

この日、現実の日本では何が起こったのか覚えているだろうか。

オウム真理教による地下鉄サリン事件である。

『輪るピングドラム』の作中ではこの日「地下鉄爆破事件」が起こるのだ。


それだけではない。

著名な評論家などは、1995年という年を大きな節目の年として言及することが多い。

地下鉄サリン事件の他、この年に起こった阪神・淡路大震災とそれに伴う平成不況長期化の確定などがよくあがる。


本作、『輪るピングドラム』では、この「95年問題」への意識が作品の随所に散りばめられているといえるだろう。

物語の序盤で陽毬が図書館でしきりに探していた小説『カエルくん東京を救う』は阪神大震災をモチーフにした村上春樹による短編小説であり、また本作のカギとなる「1995年に東京で起こった地下鉄爆破事件」が、地下鉄サリン事件を指していることも疑いようがない。

また、細かいところでは、図書館で、返却日が3月20日になっていたり(第9話)、本棚には村上春樹の『アンダーグラウンド』。この本は地下鉄サリン事件のインタビューを元に作った本だ。

他にも様々なところに事件を暗示させるヒントがあるのだ。


“きっと何者にもなれないお前たちに告げる”


作中に何度も現れるこの言葉は、社会が個人の生きる意味を供給してくれなくなった「95年以後」の社会を生きる我々日本人に投げつけられた厳しい宣告であるのかもしれない。

1994年に「週刊少年サンデー」で連載を開始してから歴代史上最長の連載期間を誇り、幅広い年齢層から人気を集める『名探偵コナン』。

物語は、“黒の組織”に飲まされた毒薬の副作用によって身体を幼児化されてしまった高校生探偵・工藤新一が、「江戸川コナン」として周囲で起きる様々な事件を解決しながらも、元の身体を取り戻すため、謎に包まれた“黒の組織”の陰謀を追う、という推理漫画である。


この『名探偵コナン』に関する都市伝説の中で最も有名なものの一つで、コナンと対峙する国際犯罪組織“黒の組織”のボスは一体誰なのか、というものである。

黒の組織には、黒服を着た「ウォッカ」「ジン」「ベルモット」という酒の名前をコードネームに持つ三人が登場する。

彼らは任務を遂行する際、「“あの方”に聞いてみよう」とか、「“あの方”の指示に従おう」などと言っていることから、“あの方”=黒の組織のボスということが分かるだろう。

また、黒服たちのコードネームから、当然ボスのコードネームも「酒の名前」に由来するものではないか、と推測できる。

そして、ボスの正体に関する作者のコメントがあるという。

それは、「作中で既に登場している、意外な人物である」らしい。


ここで候補として一番に挙げられるのが「阿笠博士」である。

阿笠博士は、黒の組織が絡むような事件の最中は姿を見せず、終わった頃に決まって登場する上、「アガサ」というラムベースのカクテルがあることが根拠とされている。

また、コナンの名前は「名探偵シャーロック・ホームズ」の作者である「アーサー・コナン・ドイル」に由来するものだが、阿笠博士は、アーサー・コナン・ドイルのライバル推理作家であった女流作家の「アガサ・クリスティ」に由来するものだ。

このことから、「コナン VS アガサ」という裏設定をも読み取ることが出来るというのである。


しかし…これだけの根拠がありながら、残念なことに作者本人が「阿笠博士はボスではない」とほぼ断言しているそうだ。

灰原哀は、その正体について「あの方の正体は、到底信じ難い意外な人物かもしれない」と発言しているというが、未だボスについての名前・性別・年齢など一切明かされていない。

1996年より放送を開始し、30分レギュラーアニメ番組としては最長寿作品である『名探偵コナン』。

実は、400話の時点で新一がコナンになってから半年しか経っていないという。

2014年の時点で、アニメ放送話数は700話を超えているが、ストーリー上は一年経っていないということらしい。

その証拠に、季節は廻ってるが、バレンタインやクリスマスなどの年中行事は一度きりなのだとか。

ということは、『名探偵コナン』の世界では、彼らの身近で少なくとも1日平均2~3人が亡くなっている計算となる…。(事故死、自殺も含む)

1990年から1994年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されていた人気漫画『幽☆遊☆白書』。

この『幽☆遊☆白書』に登場する、浦飯幽助のライバル的存在である「桑原和真」の名前は、作者が大の野球好きということから、プロ野球選手の桑田真澄と清原和博に由来し名付けられた。

それが原因かは不明だが、『幽☆遊☆白書』で桑原が活躍すると、何故か桑田真澄と清原和博の調子が悪くなり、怪我に悩まされたり、結果が出せなかったりとどうにも活躍できなくなってしまった。

それを聞きつけた野球関係者が、作者の冨樫義博に「桑原を活躍させないで欲しい」とお願いしたというのである。

作者の冨樫氏はこれを了解、結果、『幽☆遊☆白書』の後半では、桑原の出番を減らしたため、あまり目立たなくなってしまったという話である。

当初の設定では、主人公は、願いを一つ叶えてくれるというピラミッドの立体パズルを完成させたが、願い事と引き替えに二重人格になってしまうというものだった。

主人公本人やヒロイン、友人が何かトラブルに巻き込まれると、特殊能力をもつ別人格が覚醒し、悪人たちを次々と様々な“闇のゲーム”で叩きのめし、最期には「罰ゲームの時間だ」と悪人たちの精神を崩壊させたり、社会制裁を加えるというダークヒーロー的な勧善懲悪モノであった。

しかし当時、主人公が二重人格ということでクレームが入ったのだ。

これにより主人公は急遽、“呪われたファラオ王の霊が取り憑いて別人格が覚醒”という設定変更がなされた。

それに伴い、内容も一番好評だったカードゲームだけに絞ったのだという。

やがてそれが大好評を博し、遊戯王は世界最大のカードゲーム市場にまで成長、2009年7月には、「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」としてギネス認定された。

一時は連載打ち切りの危機があったという噂もあるが、現在でもレアカードには100万円の値段が付く程の人気である。

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